病害虫の種類
にんにくの病害は、その年の天候などによってもだいぶ違うから、毎年定期的にこの時期に何かをしよう、って話じゃないんだけど、特に冬を越したあとに病害の被害を受ける可能性が多くなるから、気をつけていこうね。
いくつかの病害虫について、話していくね。
葉枯病
これは、名前の通り主に葉っぱに発病するよ。
初めは、白色の小斑が出てきて、だんだん広がっていって、長さ1~3cmくらいの少しへこんだ丸っぽい赤紫色になっていくんだよ。
その後に、黒色のスス状のカビが出てくるんだ。
葉枯病がたくさん出ちゃうと、葉っぱが枯れて、にんにく球があまり育たなくなっちゃうよ。
特に、葉や茎の勢いが弱くて、高温多湿の条件がそろうと発症しやすいから気をつけてね。
防除薬剤としては、『ポリベリン水和剤』や『ダニコール』なんかがいいんじゃないかな。
春腐病
冬明けに葉っぱから発病することが多いよ。
春腐病がたくさん出ちゃうと、にんにく球まで腐っちゃうんだ。
水やチッソが過剰状態だと発病しやすいよ。
特に、排水状態があまり良くなくて、雨がたくさん降ったりすると、腐敗がどんどん進むから気をつけよう。
もう、腐っちゃった株は思い切って、抜いて処分しちゃおう、もったいないけど。
防除薬剤としては、『Zボルドー』や『コサイド3000』があるよ。
さび病
これは、ネギなどによく見られる病気で、近くでネギを育てていると、ネギに発病したさび病がにんにくに伝染する可能性が高いよ。
特に、チッソ過剰の畑で発病しやすいんだけど、発病すると、葉っぱに橙黄色の少し盛り上がった病斑ができるんだ。
その後、斑点は縦に割れて中からさび色の粉を出してくるよ。
この状態が多くなると、株は黄粉におおわれて枯れていしまうんだ。
さび病は、胞子によって伝染するから、気をつけよう。
防除薬剤としては、『バイレトン水和剤』や『ラリー乳剤』があるよ。
『アミスター20フロアブル』なら、予防も治療もできるよ。
黒腐菌核病(くろぐされきんかくびょう)
植え付けしてから収穫するまでの間、いつでも発病の可能性があるんだ。
特に、10~20℃で最も発病しやすいけど、24℃以上になるととまるよ。
特徴は、根本から発病してきて、茎や葉っぱがしおれてきて、そのうち葉っぱが黄色くなってくるんだ。
で、生育不良になって、ひどい場合は枯れちゃうんだ。
掘り返してみると表面に黒いゴマ状(またはカサブタ状)の菌核がいっぱいできているよ。
近くの株にも伝染しやすいから、見つけたら償却処分していこう。
防除薬剤としては、『スミレックス水和剤』がいいよ。
紅色根腐病
この病気は、収穫直前に発症することが多くて、他の元気な株より早めに枯れ始めてしまうんだ。
抜き取ってみると、根っこが紅色になって腐ってしまっているんだよ。
ただ、葉先が枯れるだけで完全に全て腐ってしまうことは比較的少ないけど、にんにく球は大きくなりにくいよ。
この菌は、25~30℃の比較的高温で増殖して、普通栽培よりもマルチ栽培のほうが発病が多いんだ。
怖いことにこの紅色根腐病は土壌伝染性の病害だから、土壌消毒以外防除の方法がないから、気をつけないとね。
防除薬剤としては、『ダゾメット剤』がいいよ。
乾腐病(かんぷびょう)
この病気にかかると、葉先が黄色くなってきて、重症になると枯れちゃうよ。
掘り出してみると、根っこは枯れて、株の中は乾燥してスカスカになって枯れていくんだ。
この病気は、連作畑に発症することが多いことと、菌がにんにくの傷口から侵入することを考えると、元気で健康な種にんにくを選ぶことと、連作をしないことがこの病気を防ぐ手段として有効だね。
防除薬剤としては、『トリフミン水和剤』や『ベンレート水和剤』があるよ。
タマネギバエ
冬を越したサナギが春にハエになってすぐに交尾をしてにんにくの株元や土の中に卵を産み付けるんだ。
それが、3~8日でフ化して、幼虫になるんだ。
そして、そのフ化した幼虫が株元をパクパクムシャムシャ食べてしまうんだよ。
ちょうどにんにくの収穫時期頃にはにんにく球も食べ始めていて完全に食べ尽くされると、当然のように枯れて死んでしまうんだ。
そして幼虫は、15~25日間食べ続けて、食べ終わると、土の中でサナギになって冬を越すんだ。
そしてまた春になるとハエになって・・・。
あ~、やだやだ。
防除薬剤としては、『アルバリン』や『ダイアジノン』がいいよ。
線虫
これは、発病しても最初のうちはわかりづらくて、多少、葉っぱの色が薄くて厚くなってくるんだ。
そのうち、葉っぱがねじれたり、よじれたりしてきて生育不良になっていくんだよ。
病気が進行していくと、根っこの生え際部分が膨らんでスポンジ化しちゃうんだ。
更に、茎の下の方が腐ってきて、土から引き抜こうとすると腐ったところでちぎれて茎と葉っぱだけが取れちゃうんだ。
線虫のほとんどは、土の中よりもにんにくの組織の中にいるから、発症してしまったにんにくは、引きぬくんじゃなくて、丁寧に掘りとって焼き捨てるようにしよう。
防除薬剤としては、『ネマトリンエース』や『バイデートL』があるよ。
ネギコガ
蛾(ガ)の幼虫が葉っぱの中に入り込んで食べちゃうんだ。
葉っぱには、不規則な食痕(しょっこん:食べたあと)が見られて、腰折れになりやすいんだよ。
食べられた葉っぱは、スカシ状態になって、更に、『とう』の中にも入り込んで食べてしまうんだ。
放っておくと、葉っぱが倒れたようになって、二次的な病気の被害の元になって腐ってしまう可能性もあるよ。
防除薬剤としては、『トクチオン乳剤』や『オルトラン水和剤』があるよ。
タマネギアザミウマ
タマネギアザミウマっていうのは、虫の名前だよ。
細身で体長約1mm、色は薄茶色なんだ。
羽を持っているから、けっこう飛び回っているんだよ。
この虫の幼虫も成虫も、葉っぱの汁を吸っちゃうから、吸われた葉っぱはクロロフィルがなくなっちゃって、白色や銀色になっちゃうんだ。
この状態が、ドンドン進んでいくと、畑全体が銀色に見えるくらいにまでなっちゃうよ。
強めの雨などでアザミウマは死ぬんだけど、卵や生まれたての幼虫は、株元の葉っぱの中にいるから、それによって保護されてしまっているんだ。
しかも、にんにく以外の植物にもつくから、周りの雑草なんかも取り除いておこう。
このアザミウマは暖かくて乾燥している年に多く見られるよ。
防除薬剤としては、『アクタラ粒剤』や『ハチハチ乳剤』があるよ。
病気になっちゃったり、虫による被害を受けてしまったら、もう仕方ないからそれ以上被害が広まらないように処分するなどして、元気なにんにくを守るようにしよう。
まずは、植えるときに、キズが無いか病気にかかっていないかなどのチャックをしっかりしようね。
ついにこの時が来たね、収穫だ。
収穫の方法とその後のことについて話しているから聞いてね。
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